開催ごあいさつ
第27回人形劇の祭典
ようこそ瀬戸内・喜之助フェスティバルへ。こんにちは、今年も皆様の温かいお力添えにより、 夏の風物詩、喜之助フェスティバルを迎えることができました。ありがとうございます。さて、今年の取組みですが、日ごろのお力添えにいささかでも感謝できたらと考え、喜之助人形の最高傑作「雪ん子」の上演を計画しました。演ずるのは長年鈴木友子先生(竹田人形座)の指導を受けている、地元劇団の「つきみ草」です。次に参加団体は卓越したプロ5劇団のほか、地元からはアマチュア6劇団、絵本読み聞かせ4グル-プが参加します。その他催物としてアトラクション、ふるさと夢市、食べもの市などを計画して、スタッフ一同皆様をお待ちしております。今後、私たちは末長く多くの方々に愛される喜之助フェスティバルでありたいと願っております。引き続き皆様のお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。
2015年7月 吉日
喜之助フェスティバル市民実行委員会 委員長 内田明生
*公益財団法人福武教育文化振興財団助成事業/瀬戸内市市民活動応援補助金採択事業(2015)
主催:喜之助フェスティバル市民実行委員会
後援:岡山県/岡山県教育委員会/岡山市/岡山市教育委員会/瀬戸内市/瀬戸内市教育委員会/山陽新聞社/朝日新聞岡山総局/読売新聞大阪本社/毎日新聞岡山支局/RSK山陽放送/OHK岡山放送/TSCテレビせとうち/RNC西日本放送/KSB瀬戸内海放送(順不同)
▲ホームへ戻る
プログラム
《お知らせ》
8/22(土)1日目「かわせみ座」会場:ロビー
13:10~の上演→13:30~に変更になりました。
|プロ劇団|
「雪ん子/三番叟」
瀬戸内市および長野県飯田市においてアマチュア人形劇団の育成に力を注いできました。瀬戸内市の糸あやつり人形劇団つきみ草(アマチュア)と「雪ん子」を上演します。また、「三番叟」を閉会行事に行いますので、喜之助人形の妙技をお楽しみ下さい。
糸あやつり人形芝居「岩見重太郎・ヒヒ退治の巻」
岩見重太郎という豪傑が、諸国を漫遊しながら各地で狒々や大蛇を退治し、父の仇を宮津の天橋立で討ったという、講談や各地の伝統芸能でお馴染みのお話を、伝統的な『糸あやつり』の手法でご覧頂きます。
作:飯室康一、美術:飯室康一/たかのはし牧子、出演:阪東亜矢子(JIJO)/たかのはし牧子/飯室康一
『ソングリエ〜人形小品集〜』
世界に類が無いオリジナルの構造と操作法を持つ「かわせみ座式マリオネット」。人形独自のリアルを追求した操作技術と卓越した表現力は世界でも定評がある。ロビーパフォーマンスは、舞台と客席との近さが見所。ピュアでユニークな人形達が、歌と音楽の風にのって踊り舞う。優しい友情「リュウと椿」。ペーソス「妖精キウィ」。クールビューティー「お氷さん」。舞台世界に存在する人形たちのナイーブで自由な動きをお楽しみください。
一大事でござる!/こぶとりじいさん
小さなお城にのんびりやのお姫様とあわてん坊のじいやがおりました。じいやはいつも「一大事でござるぞ~!」と城中を飛び回っています。一方お姫様は天守閣から遠眼鏡で空を眺めたりお庭で虫と戯れたり…。ある日、殿様が留守の間に隣の国から難題が!!さてさて、お姫様はどうやってお城の危機を救うのでしょうか?
カボとピノ/クッキーとあそぼ
架空の国に住むカボとピノ。弟のピノは、お兄ちゃんのカボと同じことをしたくてたまりません。輪投げ、玉乗り、魚つり、カボの帽子を欲しがったり。カボに「ムリだって」と言われると、ピノは「ムリじゃないー」と行動が激しくなって・・・山、空、海へ、ちょっと大冒険。4つのお話がつながって進みます。
|アマチュア劇団|
雪ん子
越後の冬は、とてもふかい雪で、野も山も白くかわります。雪がふるある日、雪の精「雪ん子」が空からまいおりてきました。雪ん子は、村の女の子と友だちになります。とくに「ふー子」とはゆびきりをして仲良しになる約束をします。しかし・・・・。竹田喜之助さんの代表作の一つと言われている「雪ん子」を登場する人形たちとともに心を合わせて演じます。
岡山サン ももたろう
昨年、「びっくり大サーカス」を上演して大好評を博したアマチュア人形劇界の身のほど知らず「びっくりばこ」が、岡山弁“ももたろう”を引っさげて3回目の登場! さて、どんなビックリがとび出すか?
おもちゃがほしいな/しょうちゃんの手品
今年のしょうちゃんは交通安全について勉強するよ。勉強キライなしょうちゃんだけど、大好きなお友だちと一緒だからきっとガンバるよ。アレアレ?しょうちゃん、ダメだよ信号機にピンクはないよ。大丈夫かな?みんなで応援してね!
おばけとの約束〜かぎをさがして2〜
ちょうど一年ほど前、学校の近くの山でかぎをなくしてしまった男の子がいました。そして、それを見つけてくれたのは、おばけ。かぎを見つけてくれたおばけと少年たちが友だちになった物語の続編です。あれから、おばけは一体どうしているのでしょう。そんなある日のことです。おばけから一通の手紙が、届きました・・・。
ともだち/ゆらゆら橋の上で
学年が進んでくるとメンバー全員が一堂に集まりにくくなりました。そこで工夫して、少人数でも可能な小品をいくつか作り上げました。糸あやつり人形劇ならではのよさを生かして、「ともだち」「ゆらゆら橋の上で」を見てください。
聞き耳ずきん
わなにかかったきつねを助けた優しいおじいさん。その助けたきつねが、お礼にくれた「聞き耳ずきん」。この不思議なずきんをかぶると、なんと動物や木の話し声が・・・・ぜひ見に来てね。
「雪ん子」〜OKAYAMAの風に舞う〜 (YOUTUBE動画)
岡山が誇る世界的人形師・竹田喜之助の代表作である「雪ん子」が、2015年8月に岡山県瀬戸内市の喜之助フェスティバルにて30年ぶりにフル上演されました。(YouTubeへリンク:写真をクリック↓)
|雪ん子エピソード|
竹田喜之助は東京大学を卒業後、結城孫太郎一座(後の竹田人形座)に入り、約2600体の人形を制作したとされています。その中でも最高傑作と言われる「雪ん子」(吉永淳一氏原作)は、昭和32年12月文部省芸術祭優秀賞を受賞しました。
・・・空から舞い降りてきた雪の精「雪ん子」は、天上のノノサマに言われるままに雪を降らせるのが仕事です。独りぼっちのふー子は、父さんも母さんも雪にうづまって死んだので雪が大嫌いですが、独りぼっちの雪ん子と指切りをしてすぐ仲良しになります。しかし、また雪が降り始めます。それは、天にいるノノサマが雪ん子にすぐ帰って来いという知らせでした。
雪ん子の清楚な表情と姿、そしてふー子とのやりとりは、みなさんを人形の世界に誘ってくれるでしょう。
雪ん子と子どもたち